コロナ変異株が猛威を奮い始めてから、今までと同じ規制では感染者を減らすことが難しくなり、世界中でワクチン接種を加速している昨今。
わたしが住むタイバンコクでも2021年6月7日より本格的にワクチン接種が始まり、幸運なことに、いち早くワクチンを接種することができました。
実際のところ、外国人だけでなくタイ人ですらいつ接種できるか分からない人がいる状況下で、外国人の私がワクチン1回目を受けることができたのはとても有難いこと。
今回のワクチン接種を通して、接種するか悩む人が多いことや、実際にワクチンの副反応を目の当たりにして、誰かの不安や疑問を少しでも解消できたらと思い、ブログに纏めてみることにしました。
ワクチンを接種できた経緯
タイで働いている人は社会保険に加入することが義務付けられています。
わたしはこの社会保険事務所が仕切るワクチンにありつくことができました。
とは言え、全ての企業がすぐに受けられるわけではなく、たまたま私の務める会社が従業員を多く抱えているため、クラスター対策で早めの接種を推進してもらえたようです。
ワクチンの種類
今回私が接種したのは、アストラゼネカ(イギリス製)です。
2021年6月現在、タイでは中国製のシノバック、イギリス製のアストラゼネカ、タイで作られたアストラゼネカが主流です。
今後は上記に加え、モデルナ(2回接種)やジョンソン&ジョンソン(1回のみで終了)など有料のワクチンが増えていく見通しです。
通常タイ政府が無料で提供するワクチンを受ける場合、ブランドを選択することができませんが、私の場合、接種するのはアストラゼネカだと事前に聞かされた上で、接種を希望するかしないかの調査がありました。
タイ人上司が『今回のワクチンはタイ産じゃなくてイギリス産だからこのチャンス逃さない方がいいよ!』と自国で作られたワクチンを信用していない発言にも笑いましたよ。
因みに、アストラゼネカとシノバック、1回目と2回目の接種間隔に大きな差がありますね。
- シノバック→2-4週間後
- アストラゼネカ→10-16週間後
シノバックが嫌でなければ、さっさと終われていいのかもしれない。
日本でメジャーなファイザーは3週間、モデルナは4週間開けて2回目接種となります。
アストラゼネカ2回目を待ってる間に、他のワクチンを受けた人が接種完了してしまいそうな気が。。
それでも!
アストラゼネカは、1回の接種でも有効性は70%以上、3ヶ月は持続すると言われていますから、ガードは下げられませんが、少し気持ちに余裕をって待っていられそうです。
私がワクチンを受けたい理由
今回急にワクチンが受けられるという連絡が入り、翌日には接種するか否かの決断を迫られました。
会社の日本人駐在員から『ボッチさんは接種するんですか?』と数人に意見を聞かれ、みんなだいぶ悩んでいたんですよね。
私は聞いてきた人たちにこう答えました。
- イギリスに住む友達からワクチンによって状況がみるみる改善していくのを聞いていて羨ましかった、もういい加減コロナを終わらせたい
- 自分が感染して人にうつして、もしその人が亡くなって自分が生き残ったら一生罪悪感を抱えて生きてく気がする
- 感染後の後遺症が残っている人は80%と聞いて後遺症の方が怖い
- 早く日本に一時帰国して家族に会いたい
- コロナの医療費が怖い(切実です笑)
- ワクチンによる血栓よりも、コロナ感染による血栓の確率の方が数十倍高いらしい
- 血栓でぽっくりいったら、不運だったと笑おうと思う!
私は希望者の集計係だったんですけど、私に意見を求めてきた人全て『接種を希望する』と回答がきました。
私は接種をしない人の意見も尊重したい派ですが、もし私の意見に同調してくれたのなら嬉しいな、とも思いました。
接種前後の注意
接種することが決まって、受け取った書類には下記の必要事項が書かれていました。
<接種前/当日>
• 接種の前の晩は十分な睡眠を取る
• 当日は、お茶・コーヒーなどカフェインの含む飲み物は飲まない
• 前日よりアルコールを接種しない
• 自身の体調をよく観察し、少しでも体調が優れない場合は接種を延期する
• 接種2日間前より激しい運動を避ける
• 接種前日は、最低500~1,000 CCの水分を取る
• 接種24時間前は解熱剤・痛み止めを飲まない
<接種後>
• アレルギー等の副反応に備え、接種後30分は会場にて様子をみる
• 接種後2日間は打った側の腕を使わない、もしくは重いものを持たない
• 接種後に熱や痛みが出た場合は解熱剤を服用し、間隔は6時間以上開ける
• 48~72時間までは自分の体調をよく観察する
接種当日
私は軽い喘息と慢性蕁麻疹を持っているので、朝起きてから、アレグラと同成分の薬と、喘息薬の吸引をして朝接種会場へ行きました。
今回社会保険事務所が用意したのは、オープンエアーの施設。
場所はお伝えできませんが、どこかの企業の敷地内でした。
政府が接種手順を定めているようで、下記の流れに沿って行います。
- 書類確認カウンター:問診票、誓約書など、係員による書類の確認
- 問診カウンター:血圧等を測り、既往症、当日の体調などの確認
- ワクチン接種カウンター:名前が呼ばれたらカウンターでワクチンを接種
- 観察待機:接種時間から30分待機し、体調に異変がある人は挙手
- 問診カウンター:30分後血圧を測り、体調の確認が行われ、問題がなければ終了
細い針を使っていたのか、注射は殆ど痛みがありませんでした。
同僚数人も同じことを言っていましたね。
これは使用する針によって異なると思うので、みなさんも同じタイプの注射器になるかは分かりませんが、参考まで。
会場の政府が用意したワクチンキャンペーンのパネルにQRコードがあって、個人情報を入力すると次の予約を確認できるらしいです。
でもタイあるあるで、タイ語表記+タイ人の持つIDカード情報に紐づいていて、今のところ外国人向けには対応していないようです。
という訳で、次いつ打てるのかはまだわかりません。
そのうちSMSで携帯に連絡が入るとのこと。
同日にアストラゼネカを受けた人の情報によると次回は9月後半と言われたそうです。
シノバックと違い、2回接種完了まで道のりは長いですね。
気になる副反応は!?
接種から72時間以上が経ちました。
私の場合は大きな副反応は出ませんでしたが、少し気になるところがあり、載せておきます。
●当日
接種直後少し動悸がしました。ただ朝服用した喘息薬の副反応の可能性もあるので、何とも言えません。
1時間後会社に戻り、パソコン作業をしようとしたところ、少しだけ脱力感がありました。殆ど気にならない程度です。
何となく両腕が重く感じます。
当日夜は早い時間から眠気に襲われて、朝までぐっすりでした。
タイ人上司は別のルートでシノバックを受けたのですが、シノバックも接種後夜強い眠気が来たと言っていましたね。
●2日目
接種した腕の痛みが強くなりました。アザができたときのような痛みです。
実際には、アザもなく腫れているようには見えません。
腕を上げると違和感ありますが、大したことはありません。
夜になると、膝から下が重たく感じました。立ち仕事をしたときのようなだるさです。これも仕事が忙しく動き回っていたのが原因かもしれません。
●3日目
腕の痛みは大分軽減していましたが、肩こりのような体のだるさを感じました。でもただの肩凝りなのかもしれません笑
肩と足の怠さは夜には軽減していました。
●4日目
軽く腕に違和感が残る程度で、他は特に異常はなくなりました。
でも社内の半数以上に副反応が!
同僚で副反応が出たのは、23人中14人!
なんと半数以上に明らかな副反応が出ました。
朝8時に接種して、夕方頃から体調に異変を感じ出した人が多かったです。
●年齢の内訳は、20代5人、30代2人、40代2人、50代5人
●男女比は、女性7人.男性7人
副反応のあった殆どの人が発熱、頭痛、寒気の症状が出ていました。その他吐き気、体全体の痛みなど。
翌日副反応により休んだ人は6人。
その同僚は、ワクチンだけでこんなに反応出るなら、実際に感染していたらどうなってたか分からないと言っていましたが、実際には確かめようがないですね。
また、私のように喘息やアレルギーがある人や高血圧の人が副反応がほぼ出ない人もいて、既往症があるから副反応が出やすいわけではないのかもしれません。
接種後ヨーロッパ人の友達に話したら、彼の友達で接種した人(ヨーロッパで接種)は全員何らかの副反応が起きたと言っていたそうです。(ブランド不明)
それでも全員数日で回復したとのこと。
やはり多少の副反応は覚悟が必要のようですね。
因みにアストラゼネカの副反応は1回目に強く出やすく、 ファイザーやモデルナは2回目に強く出やすいと言われています。
イギリスの友達に聞いてみたら、彼女もアストラゼネカ接種で、1回目は酷い寒気に襲われたそうですが、2回目は何の副反応もなかったそうです!
最後に
アストラゼネカは、血栓症の副反応が出ると悪名高くなっているところもあります。
タイでは18歳以上が打てるようですが、イギリスでは血栓を懸念して、30歳未満にはアストラゼネカを制限したニュースも気になるところです。
BBCニュースのアストラゼネカの死亡率も抜粋してみましょう。
イギリスで2,000万回接種で死亡が19人。100万人に1人の割合。
※他の記事では、5月中旬の時点で3,300万人中56人が死亡。2回目の接種での死亡者はでていないそう。
ただ、コロナに感染することでの血栓のリスクも高いそうです。
ワクチンを接種せず血栓に焦点を当てるなら、コロナの感染予防をしっかりする必要があります。
因みに、有効性が高く人気のファイザーは、意外にもアストラゼネカより死亡ケースがはるかに多く、アストラゼネカより副反応がかなり少ない、というデータが出ています。
勿論問題ない人が大半なので、ファイザーを受けた友達2人(1人アメリカ、1人日本)は変わりなく元気にしています。
ネット情報によると、モデルナの死亡率は、アストラゼネカより多くファイザーより少ないと書かれていました。
どちらにしても、どのワクチンもコロナ感染による死亡率とは比較にもなりませんが。
さて、このデータをどう捉えるか。
どのワクチンも一長一短な気がしますが、私は家族に何を打ってもらいたいかを考える方が難しいです。
娘の服用している薬の副作用に血栓があるので、悩ましい。
ところで、接種する前の晩は、娘と親しい友達に連絡をして『ワクチン打って死んでも悔いのない、素晴らしい人生だったからそんなに悲しまないでね』と笑って伝えました。
縁起でもないこと言わないで、と怒られましたが、一応ね(笑)
そんな覚悟もあったのに(笑)、大した副反応もなく、ピンピン(今のところ)生きているので、取り敢えず今は血栓予防を心がけています。
水分を多めに取ること、健康の為、毎日バージンオリーブオイルをスプーン大さじ1杯飲んでいるのですが、これも血液サラサラ効果があるのでお勧め。
あとはお馴染み、納豆や生玉ねぎ、コーヒーなども。
ワクチン摂取を前向きに考えている人が多いと思いますが、このブログがご自身やご家族のワクチンを検討するのに役に立てば本望です!
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